昨日は、Googleが発表した「App Inventor」がひとしきり話題になっていました。
Google、誰でもAndroidアプリを開発できるツール「App Inventor」 – ITmedia News
Googleの「App Inventor」を使えば、プログラミングの知識がなくても、ドラッグ&ドロップで簡単にAndroidアプリを設計できるという。
「App Inventor」の内容については、まだ触ったわけはないので、特にコメントするところはありません。ただ、かねがね「誰もが気軽にプログラミングできるようになったら」という願望を持っているので、このニュースは私にはとても興味をそそられるものがありました。
以下は、それに関連した夢想です。
コンピュータを使っていると、こんなことができたらいいな、とか、ここがこうなっていればもっと便利なのに、と感じることは少なくありません。プログラミングが「大衆化」すれば、改善が図られるスピードは今とは比べものにならないほど速くなるでしょう。
よく言われるのは、「素人」が手を出すようになったら、カスみたいな作品があふれてどうしようもなくなる、ということです。確かにそういう面もあるでしょうが、モノによっては別の人が改良を加えることで輝ける、いわば宝石の原石のようなものもあるはずです。プログラムは複数の人間によって改良が加えられるのに向いている、という点で、物凄い可能性を秘めたものだと思います。
また、コンピュータを使う我々にもたらされる意識の変化も、あなどれません。これまでは、既にある機能をいかにうまく使うか、ということしか考えていなかったのに、これからは「こんな機能が欲しい」ということに対して貪欲になるだろうからです。
はっきりしているのは、コンピュータの可能性が加速度的に広がるであろうこと。そして、天才的なプログラマーは今以上に「スター」となるかもしれません。ちょうど今のスポーツ選手やアーティストがそうであるように。