Googleが「Google Wallet」なるものを発表しました。
Google、モバイル決済サービス「Google Wallet」を発表 – ITmedia プロフェッショナル モバイル
米Googleは5月26日(現地時間)、NFC(Near Field Communication)利用のモバイル決済サービス「Google Wallet」を発表した。現在はフィールドテストの段階で、米キャリアSprintが販売するGoogleブランドの端末Nexus Sで利用できる。
米MasterCardの既存の非接触型決済サービス「PayPass」のネットワークを利用する。PayPassに対応するリーダー端末(米First Data製)は、米国内の12万4000以上、世界全体では31万1000以上の店舗に設置されている。
「おサイフケータイ」が普及した日本人にすれば(私自身は、対応機種を使っていませんが)、「何を今さら」という感がなくはありません。ただ、Google Walletとスマートフォンの組み合わせは、ビジネスや我々の生活に大きなインパクトをもたらし得るものだと思います。単に、ケータイ(スマートフォン)で決済できるようになる、というだけではないのですよ。
アプリ
スマートフォンは、様々なアプリをインストールすることで機能を拡張することができます。決済のデータを管理したり活用したりするのはもちろん、他の情報と組み合わせることで、いろいろ便利な利用法が開発されるものと思います。家計簿なんてのは誰でもすぐに思いつくわけですが、それ以外にも、位置情報、スケジュール、ソーシャルグラフといった情報と組み合わさった、全く新しいアプリが出てくるかもしれません。いや、出てくるでしょう。
お店
リアルの店舗がこれを活用すれば、顧客のデータを集めたり、顧客とのコミュニケーションを深めたり、プラスアルファのサービスを提供したりすることができそうです。私はここに、大きな「可能性」を見ます。既に言われているところでは、クーポンの発行、メンバーズカードの代替、店内でのナビゲーションあるいはショッピング補助などが考えられます。それ以外にも、国・地域により、業種により、ユニークな活用法が次々生まれるのではないでしょうか。楽しみですね。
個人的には、かねてからの宿願である、マネーの電子化→電子地域通貨の発行→地域活性化といった方向での展開も、ひそかに期待しています。いずれにしろ、おサイフケータイならぬおサイフスマートフォンは、「世の中を変える」と言ってもいいほどの潜在的可能性があるということを、改めて強調しておきます。
参考記事:
お財布ケータイとは別物「グーグル・ウォレット」