ノマドとか評価経済とか

投稿者: | 2012-04-21

ネットの一部では、「ノマド」や「評価経済」をめぐってそれこそ評価が二分しています。

新しい生き方、新しい社会の到来だ!ともてはやす人がいる一方で、否定的な論調も目立ちます。私の場合は、否定までは行かないにしても「ピンと来ない」というのが率直な印象です。賛美派の人たちが言うような可能性を実感できないんです。「一部にはそういうこともあるだろうけど、社会の主流にはなりそうもないな」といったところでしょうか。

一時期「情報起業家」というのが流行りかけましたけど、ノマドや評価経済を提唱する人には同じ匂いを感じます。結局商売になっているのは言い出しっぺの人だけ、といった風な。

仕事は結果を出してナンボ、価値を生んでナンボ、だと思います。それを追求する過程で自分なりのスタイルのようなものが自ずと生まれてくることはあるかもしれませんが、新しい生き方、新しい働き方それ自体をもてはやすのは本末転倒のような気がしてなりません。

実は半年以上前にノマドをネタにした記事を書いているのですが、当時よりもネットでは白けた感じがありますね。さて半年後、一年後、この言葉はまだ使われているでしょうか。さすがに今よりもっと大流行、ということはなさそうです。

ノマド論がはやってますが・・・ | 志の輪、広げよう。(2011-09-06)

さて私なりのツッコミを、ノマドと評価経済それぞれについて。

まずノマド。家族とか所帯という観念が希薄、というより皆無なのが気になります。シングルの人は増えているとは言え、やはり多くの人は結婚し、子供をもうけています。ノマドというのはそういうライフコースとは水と油なのではないでしょうか。40過ぎていまだ独身の私でも、危ういというか浮ついているという印象を禁じ得ません。

次に評価経済。実は岡田斗司夫の「評価経済社会 ~ぼくらは世界の変わり目に立ち会っている~」は未読です。なので表面的な理解しかできていないことでしょう。それにしても、高評価を多く集める人や企業は、常に社会のごく一部じゃないの?とは100%断言できると思います。経済や社会の主な動因のようなものには、原理的になり得ないはずです。

ともあれ、ノマドや評価経済をダシに互いの仕事観や人生観を語り合うのは悪くないと思います。また、ここのところネットでもてはやされている若者たちはそれなりに魅力的なところがありますので、キャラとしてもいじりがいがあるというもの。ノマドや評価経済といった言葉が私の人生に影響を与えることはつゆほどもなさそうですが、ブログのネタとしてはあともう一、二回登場するかもしれません。

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