「ベーシックインカム待望論」に思うこと

投稿者: | 2016-09-29

人工知能の急速な進歩に伴い、「将来は仕事が激減するのではないか!?」と危惧されています。

それに伴い、ベーシックインカム待望論がにわかに高まっている印象を受けます。海外で小規模な社会実験が行われたり、賛否を問う住民投票が行われたりしていることも、拍車を掛ける形になっていることでしょう。

私自身は、かねてからベーシックインカムには反対です。

ベーシックインカムがダメな理由(2012-02-17)
ベーシックインカム反対論(2011-08-01)
ベーシック・インカムなんて、論外だ(2009-12-18)

恐らく日本全国で見ても、賛成派より反対派が多いのではないでしょうか。というより、「賛成」「反対」「よく分からない」「どちらとも言えない」の四者択一でアンケート取ったら、あとの2つが7~8割で賛成派は1割いるかどうか、というところかと。

その意味で、どこかの自治体で実験をするとか、「負の所得税」「給付付き税額控除」のようなマイルドな制度から始めてみる、ということなら私も賛成です。まずは世論の関心を喚起しないと、議論にすらなりませんから。その結果明確に過半数の人が「やってみよう!」という風になるなら、私も受け入れたいと思います(うまく行かなかったら制度を撤回する、という留保を付けた上でですが)。

ニートや引きこもりやっている人の中には、救いの手としてこのベーシックインカムを捉えている向きもあるように見受けられます。仮に実現するにしても10年先20年先の話でしょうから、今から待望していると待ちくたびれますよ・・・。

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