無い袖は振れない、将来の日本で

投稿者: | 2018-10-29

政策の現場、社会的な意思決定の場から遠いところにいるためか、一歩引いて日本の将来を見据えています。

その点でいつも気になっているのが「負担と給付のバランス」ということです。それは同時に、需要と供給のバランスでもあります。

人口が高齢化する日本では、医療や介護、それに福祉といった分野に信じられないほど人やカネといった資源が費やされることになります。ただ経済的に振るわないと、かなりの「切り捨て」をせざるを得ません。無い袖は振れない、というのが未来の日本の決まり文句みたいになるでしょう。

こんなことは夕方になれば日が沈むのと同じくらいに明らかな未来なのですが、まだその覚悟や意識がない人が少なくないように思います。

ただ自分はやはり、陳腐ですが「ピンチはチャンス」とも捉えています。危機的状況が来ることでかえって、いろんな創意工夫が起きたり、自発的取り組みが起こったりする面もあるのではないでしょうか。

心配するところがあるとしたら、危機が来た時には国自体がすっかり老いぼれ、落ちぶれてチャンスとして挽回するほどの活力そのものが国から失われているといった状況です。ピンチがさらにダメージになるという悪循環となり、再起不能みたいになりかねません。

だとするならやはり、対処は早いに越したことはないのではないでしょうか。

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