トリアージと事前指示

投稿者: | 2020-04-23

新型コロナ感染者の治療に関して、イタリア、スペイン、フランスなどの一部では「命の選別」とでもいうことが行われていると聞きます。

日本はまだ医療体制がそこまで逼迫していませんが、いざという時が来たら誰がどういう基準でトリアージするのか、議論だけでも始めておいたほうがいい気がします。今回その基準が使われなかったとしても、いずれその出番は必ず来るでしょうから。

さて個人としては、一定年齢以上になったら「トリアージの際、自分は後回しにしてもらって構わない」ということを意思表示しておくことも一つの見識かもしれません。尊厳死を望む、というような人であればその多くが同様のことを考えるのではないでしょうか。尊厳死なら良いがトリアージの時は尊重してほしいという人、あるいは反対に尊厳死したくはないがトリアージでの後回しを是認する人、というのは少ないのではないでしょうか。

今はそれほど切迫した話ではありませんが、財政面、人手の面で医療資源の制約というものが強く意識されるようになると、誰もがこのことについて考え、意思表示しておくことを求められるようになる気がしています。もちろんその中身は、各人の自由ですけどね。

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