死の教育

投稿者: | 2009-09-29

一般教育のカリキュラムに含めるべきことはいろいろあるでしょうが、「死」もその一つと確信します。

がんを生きる:/46 死をみつめる/下 闘病に寄り添い、学び伝え /大阪 – 毎日jp(毎日新聞)

そもそも、こういう取り組み自体が素晴らしいと思います。そのことを確認した上で、注文というか要望というか。

まず、ノウハウというと薄っぺらですが、授業の体験談や気付きを、教員の間で共有していただきたいですね。で、差し支えないものは一般の大人向けにも公開してもらいたい。

もう一つ。教育というのは多かれ少なかれそういう側面がありますが、死についてはなおさら、学校で教わったことを自分で活かせて初めて、「身に付いた」と言えます。そのための訓練というか下準備につながるものであってほしいですね。

具体的には、自分の人生と死にどう向き合うか、身近な他者の死をどう受け止めるか。こういったことについての予備知識や心構えを授けるものであってほしい。まぁ最終的には、生徒各人が自分の頭と心でぶつかるしかありませんが。

こうした取り組みが、死をめぐる文化の豊かさや深まりを増すことにつながり、ひいては世の中の成熟に資するであろうことは、疑いありません。望むらくは、瀕死の病人を「生きた教材」なんて感じで安直に利用するようなことは、やめてもらいたいものです。

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