民法改正に期待すること

投稿者: | 2008-08-03

今は頭の中で考えているだけですが、いずれはリアルに「運動」することがあるかもしれません。ということで、「民法改正に期待すること」メモ。あくまで、相続・遺言に関する部分だけですが。

遺言が原則
これが一番です。遺言できる事項をはっきり規定しておき、それぞれについて、「遺言に意思表示がなければ、こうする」という形で定めておく、と。

相続人を任意に決められるようにする
遺言自由の原則を拡張すれば、当然こうなります。

遺留分の廃止
これも遺言自由の原則からは当然。遺留分の規定が遺言のルールを随分ややこしくしていますから、これがなくなれば素人が遺言しやすくなりますし。

寄与分の廃止
寄与分と言えるような財産的貢献があれば、遺言で配慮すればいいこと。そもそも寄与分なんて客観的に算定するのは厳密には不可能ですから、あまり意味のない規定なんですよね。一方これと対にある「特別受益」については、寄与分よりよほど客観的算定が可能ですので、残して差し支えないと思います。

「終末期医療の希望」「葬儀」「埋葬」についての希望を、遺言事項に追加
現実的には、「相続人は被相続人の意思を最大限尊重しなければならない」くらいしか書けないと思いますが、法律に書かれることの威力は絶大ですので、ぜひ入れて欲しいものです。

図解のようなものを付け加える
これは、相続編・遺言編に限ったことではないのですが。このビジュアル時代に法律が文字だけで書かれなければならないというのは、時代錯誤の固定観念じゃないでしょうか。

理想は、法律の素人でもガイド本を1冊か2冊読めば、簡単に自分で遺言がつくれちゃうような、シンプルでわかりやすい法体系ですね。

民法改正に期待すること」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: 遺言についての「初夢」 | 志の輪、広げよう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください