遺言についての「初夢」

投稿者: | 2011-01-02

正月2日なので、やや勝手な願望を書かせていただきます。

もとより、これらを私が真剣に望んでいることには、嘘偽りはありませんが。

クラウド遺言
法的な遺言はさておき、私的な遺言、私の言う「自由遺言」は、ネット上に置いておく。そしてICカードと本人の生体情報でもって、更新ができる。そんなシステムを想定しています。更新が容易なのと、保管に関して紛失の怖れがないためです。

公証役場の「コンビニ化」
さすがに年中無休・24時間営業とかいうわけではありません。あくまで、ものの喩え。具体的なアイデアがあるわけではありませんが、遺言の普及を後押しするためにも、公証役場は人々にとってもっと気軽に足を踏み入れることのできる空間となる必要があります。

民法を改正して、遺留分を廃止もしくは大幅に縮小
一般の方が遺言を書く上では、遺留分の規定が「鬼門」となります。なくしたり大幅に縮小したとしても、大多数のケースではとりたたて不都合が生じるとも思えません。遺言の大衆化を図るメリットに鑑み、その方向で民法を改正すべきと考えます。

なお民法改正については、下記エントリもご覧ください。

民法改正に期待すること
遺留分制度をどうするか

遺贈寄付が常識化
「遺産の一割を公益に」と提唱させてもらっています。ほぼ全ての人の遺言に「寄付」の項目が含まれるようになること、そして額として遺産の最低一割以上が寄付に回されるようになることが、私の夢です。

誰もが遺言する世の中
終局的には、これですね。若くして不慮の死を遂げたなどという場合を除き、ほぼ全ての人が亡くなるまでに最低一度は遺言をつくる。できれば、年に一回から数年に一回の頻度で、内容を見直す。こうしたことをしないのが「非常識」「異常」と見なされるくらい、遺言が当たり前の世の中となってほしいです。

できれば自分が生きている間に、これらが実現するのを見たいものです。そのため、私も微力ながら身を粉にして尽くします。ただ仮に実現できないことがあったとしても、それこそ遺言で後進に託すつもりです。

お正月というのは、遺言を書いたり書き直したりするのには、良い時期の一つです(他には、誕生日や何かの記念日などが、おすすめ)。まだ遺言を書かれていない方は、正月休みが明けるまでに少し時間を確保して、遺言を書いてみてはいかがでしょう。

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