囲碁のプロ棋士にかなわなかったコンピューター

投稿者: | 2014-02-14

こんな話題が。

「囲碁電王戦」プロ棋士が圧勝 NHKニュース

囲碁のプロ棋士と、世界最強とされるコンピューターの囲碁ソフトが対局する「囲碁電王戦」が東京で開かれプロ棋士が安定的な強さでコンピューターに圧勝しました。

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囲碁の場合、コンピューターソフトの実力が人間に追いついていないため、11日の対局は力の差が縮まるよう、碁盤の目の数が通常の4分の1以下しかない小さな碁盤を使って行われました。

しかし、囲碁ソフトの打ち方の研究を重ねたプロ棋士側が安定的な強さを見せ、平田三段、張八段、共にコンピューターに2連勝しました。

九路盤と呼ばれる限定された碁盤でこのありさま。正式な十九路盤でコンピューターがトップレベルのプロ棋士に勝つには、まだまだ相当時間が掛かりそうです。いや、いつかそういうときが来るのかどうかさえ、まだ定かではありません。チェスではすでにコンピューター優位、将棋でももはや「時間の問題」レベルまで来ていることを考えると、先の長い話です。

ただ、テレビのインタビューに応える専門家は、「10年は無理でも、20年以内には何とか勝ちたい」と言っていました。もしそれが実現するなら、私は生きているうちに「コンピューターがプロ棋士に圧勝」という、今回とは逆のニュースを目にすることができそうです。

それは他人事ではありません。もしコンピューターが自律的に学習し、自らアルゴリズムを改善していくような力を身につければ、世の中にある人の「思考」なるものは急速に無意味化・無価値化していくでしょう。そんな時代が来たら、人が生きる意味、人が働く意味は今とは違った形になりそうです。そしてたぶん、コンピューターを使いこなして自分の能力を飛躍的に拡張できる人とそうでない人のパフォーマンスの差は、絶望的なまでに開きそう。

今から準備できるものでもありませんが、「自分が生きているうちに・・・」という身構えだけは持っておこうと思います。

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