つくばの男性が1億円寄付

投稿者: | 2007-10-04

遺言に基づいて寄付が行われたというニュースです。

「私が死んだらびっくりする」 つくばの男性が1億円寄付
10月4日7時50分配信 産経新聞

今年3月に87歳で亡くなったつくば市出身の男性が、遺言により同市社会福祉協議会(久保田尚勇会長)に約1億円を寄付した。これを受け、同協議会は3日、親族に感謝状を贈呈した。

 寄付したのは故・皆川重兵衛さん。生前、資産を銀行に託し、死後、銀行を通じて同協議会に大金が寄付された。

 皆川さんは大正8年、旧田井村(現つくば市)の生まれ。父が眼科医という裕福な家庭で育ったが、戦後の混乱や病気による父の医師廃業で一度は、資産を失った。その後は、日用品やお茶などの行商をしながら両親と3人で倹約生活を送り、蓄財したという。

 生涯独身。最近は近い親族もなく、平成16年からは石岡市の特別養護老人ホームに入所。周囲には日頃から「私が死んだらびっくりする」と口にしていたという。

 その「びっくり」の内容が明らかになったのは今年5月。都内の銀行から同協議会に突然、「遺贈金についてお尋ね」という文書が届いた。平成8年9月に記した遺言状には「つくば市の老人や貧困者、孤児などの救済と社会福祉の向上に役立ててください」と記されていたという。

 久保田会長は「皆川さんの遺志を尊重しながら、特別寄付金としてワーキングチームや役員会で使い方を検討したい」と話している。

「行商をしながら両親と3人で倹約生活を送り、蓄財」というところに、重みを感じます。約1億円というのは実際には1億円に少々満たない額だったのかもしれませんが、「1億円寄付」という見出しにはやはりインパクトがありますね。これが「8000万円寄付」だったら、印象はかなり違ったでしょうから。

ところで1億円というと、竹下内閣時代の「ふるさと創生資金」を思い出します。あの時には愚劣な遣われ方をしたケースも多々あったようですが、今回の件、つくば市社会福祉協議会は賢明に活かしてくれることを期待したいものです。部外者として言わせてもらえば、基金を設立して、何十年にもわたって継続するような事業・イベントに活用するのがいいのではないでしょうか。

私の持論なのですが、日本にももっともっと寄付する文化が根付き、広まってほしいものです。

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