厚労省がアドバンス・ケア・プランニング(略称は「ACP」で、愛称は「人生会議」となっています)啓発のためにつくったポスターが、物議を醸しています。
小籔さん起用の「人生会議」ポスター、批判受け発送中止 – ライブドアニュース
11月30日は何でも「人生会議の日」だそうで、それに合わせたキャンペーンの一環だったのでしょう。ポスターの取り下げを迫られたことは厚労省の「敗北」かもしれませんが、もしかしてこれで議論が喚起されたなら、もしかすると厚労省の戦略的勝利と言えるのかもしれません。
ともあれ、「ACPを促すことの是非」と「おどろおどろしいキャッチでACPを迫ることの是非」は大きく異なるので、そこは切り分けるべきと思います。
ついでに言えば、私は「人生会議」という愛称にも納得していません。たかが医療や介護のケアに関わるプランニングなり話し合いが「人生」を名乗るのは大げさだろうよ、と。
私が求めるのは、ACP含め生前準備が自然にスムーズに行われるような社会風土になることです。その内容は人それぞれであっていいし、そこに妙味がある。ともあれ、生前準備するのが当たり前、という社会に持っていきたいですねぇ。
今回のポスターはさんざんな物議を醸していますが、それぞれのお立場で「ならば、ACPを日本に普及させるためには、どうすれば良いですか?」と問いたいです。文句付けるばかりじゃ、能がありませんよ。
ピンバック: 2019-11-27のTwitterログ – 死に支度すれば死神逃げていく