宮台真司「14歳からの社会学」を読みました。参考になる部分も多かったのですが、仕事観については「使い物にならない」と感じました。
こうした感じは、村上龍や内田樹などの文を読んでも持ちました。いろんな職種や組織を経験した私から見れば、これらの人は、はっきり言って今どきの職場の現実というか空気感みたいなものが、全くわかっていないんですね。
それに比べれば、ピーター・ドラッカーの一連の著作は、教えられるところが多いです。その内容もさることながら、「何が問題か」「何がポイントか」という目の付け所が、痛いくらい的確なんですね。
これからの時代、社会や労働について考えるなら、ドラッカーを熟読し、そこに書かれていることを血肉化していなければ、スタート台にすら立てない、と言うべきでしょう。ドラッカーはいわば、現代の聖典なんですね。